豆本の作り方 | 豆本フェスタブログ

豆本づくりのいろは

2009 年 12 月 14 日 | サイト管理担当 | 豆本コラム,

豆本フェスタ2で開催されるワークショップの講師、赤井都さんの豆本づくりの本が出版されました。

豆本づくりのいろは

書名:『手で作る小さな本 豆本づくりのいろは』
著者:赤井都
出版社:河出書房新社
発売日:2009年11月27日
価格:1,680円(本体1,600円)
ISBN:978-4-309-27143-9
造本:B5変形 96ページ オールカラー
bk1 / セブンアンドワイ / Amazon

初心者でも楽しめるシンプルな作りの豆本から、本格派も満足させる糸綴じのハードカバーや革表紙の豆本、和綴じの豆本など10種類の作り方を紹介。豆本好き必携の書です。

カラー写真とイラストで豆本の作り方を分かりやすく解説。
赤井さんの作品はもちろん、「手作り豆本図鑑」として現在活動している豆本作家の作品も多数紹介されています。

化粧裁ちをする

2009 年 12 月 14 日 | 事務局代表 | 豆本コラム

化粧裁ちをする

 製本作業の数ある工程の中で、最難関ともいえる作業がコレ。本文紙の小口をカッターできれいに切りそろえる作業、「化粧裁ち(けしょうだち)」です。
 手製本の作品の場合、こうした化粧裁ちをしなくて良い、という考えをすることもありますが、したほうが良い局面に遭遇することもあるので、今回はこれについて記しておきます。

【右利きの方を対象に書かせてもらいます】

*使う道具について
 定規は直角のとれる定規(縦と横に5mm間隔の線が引いてあるもの)で、金属が埋め込まれているものが使いやすいです。
 カッターは、私は一番一般的な「NTカッターA-300」を愛用しています。カッターの刃は、切る対象物の厚みにもよりますが、5mm厚さくらいのものなら2〜3刃、出しておけばよいでしょう。カッターの刃を長く出し過ぎると、刃が湾曲しやすく仕上がりが歪みます。
 カッターの刃は、使う直前に必ず一度折って、新しい刃にしておきます。

*切り始める方向
【今回切っているブロックは、16頁を大きな用紙に面付けして折って作った折をかがったものではなく、4頁×4枚を重ねて16頁の折を作ってかがったものです。つまり、小口側に袋はありません】
 本の天や地を裁つ際は、折り山になっているほうから切り始めます。というのも、折ってある部分は抵抗があるので、その部分が最後になるとそこで切り口が歪むからです。
 したがって、縦組の本の天の小口、横組みの本の地の小口を化粧裁ちする時は、表側からでなく裏側から作業したほうがうまくいきます。

*力の入れ加減
 まず、左手で定規をしっかり押さえます。左手は、切る用紙の最後の1枚が完全に切り離されるまで、絶対に動かしてはなりません。
 カッターを握る右手の肘は、やや落とし気味にして、できれば立って作業します。カッターを使う右手には力を入れません(力を入れると、カッターの刃が湾曲して曲がります)。
 カッターの刃は、定規の金側面に必ず当てるようにします。カッターの刃は両刃なので、刃がぴったり定規に接するためには、気持ちカッターを内向き加減に傾けると良いようです。

*いよいよ切ります
 裁ちは、一度に何枚も切ろうとするとカッターを持つ手に力が入って刃先が曲がるので、1枚ずつ切っていく感覚で行います。
 定規はしっかりおさえ、カッターは力を入れずにゆっくりと上から下へと動かします。切る対象物の数cm上方から始めて、切る対象物の数cm下方まで、同じ力加減でカッターを動かしていくようにします。
 この作業を繰り返し、最後の1枚が完全に切り離されるまで、何度も根気よく切っていきます。
 繰り返しますが、最後の1枚が本体から離れるまで、左手の定規は絶対に動かしてはなりません。

*それでもうまくいかなかったら
 上手に出来るようになるためには、練習が必要です。
 でも、難しいので、なかなかうまく出来るようにはなりません。その場合の修正方法については、次回記します。

和本の角布を貼る

2009 年 12 月 14 日 | 事務局代表 | 豆本コラム

 洋本の角には装飾として「花布(はなぎれ)」を貼りますが、和本の角には「角布(かどぎれ)」を貼ります。
 柔らかな厚みに貼るので貼りにくいですから、最初にその厚みに糊だけをつけて乾くまでおきます。こうすると少し固まるので、貼りやすくなるのです。
 そして、まず長い辺のほうを先に乗せ、左右を倒して貼ります。

和本の角布を貼る

短い辺のほうを倒して貼り、角からきっちりと45度になるように折り曲げます。

和本の角布を貼る

和本の角布を貼る

 残りの部分を本に貼りたいのですが、折り曲げた紙同士の部分(黄色い丸印のところ)には糊がつかないので、ここに少し糊を乗せます。

和本の角布を貼る

 倒して貼ればできあがりです。
 緩みがないように貼れるといいですね。

折本の裏技

2009 年 12 月 14 日 | 事務局代表 | 豆本コラム

折本の裏技

 折本の作り方には、1枚の横長の用紙を蛇腹形に折りたたんでいく方法と、二つ折りにした用紙を互い違いに重ねて、裏面に糊付けをしていく方法とがあります(画像の「エクスパック」の用紙は、折るための型紙として使用しています)。
 単純に折りたたんでいく方法は、折っていくうちに折り目が揃わなくなっていくという難しさがあります。
 折る時に、なるべく前回折ったのと同じ状態になるように心がけて折っていきますが、それでもガタガタになってしまうことが往々にしてあります。

 そこで、折り終わった段階で、折り目部分におしぼりなどで少し湿り気を与え、テーブルなど平らな場所に何度か打ち付けてやります(あまりやりすぎると、つぶれますので注意)。

折本の裏技

折本の裏技

折本の裏技

 この作業を、両側ともします。こうすると、折り目部分が若干揃ってきます。

 この後、2日ほどプレスしておくと、ぴしっと仕上がります。

洋本の綴じ穴をあける

2009 年 12 月 14 日 | 事務局代表 | 豆本コラム

洋本の綴じ穴をあける

洋本の綴じ穴をあける

 豆本ではありませんが、画像は綴じ穴を開けるところです。

 折がいくつもあるものの背に綴じ穴を開けるには、通常、締め機械にはめて固定し、背の、穴を開けたい位置に糸鋸をあてて、ごりごりとやっていきます。この作業を「目引き」と言います。
 しかし、締め機械は普通の家庭にはまずありませんし、たとえ持っていたとしても場所を取るので、よほど頻繁に使うのでもなければ、どこかにしまい込まれているのが普通です。そうなると、これをわざわざ出してきて使うというのは意外と億劫なもので、かくいう私も、押し入れの天袋に入ったままになっているのであります。

 それで、機械なしで穴を開ける方法がコレです。
 折を1mmずつずらしてカッターマットの上に置き、穴を開けたい場所に印をつけ、定規をあててカッターで切っていきます。こうすれば、特別の道具はなくても折の背に穴を開けることができます。

 ポイントは、カッターの力加減です。あまり派手に切りすぎると、巨大な穴が開いてしまいます。ですから、ずらされている部分だけを切っていくような感覚でカッターを動かすと良いでしょう。
 折の一番内側の紙まで切り込みが入っているのが理想ですが、慣れるまでは、切り込みは少なめにとどめておき、定規を外してから、それぞれの折をチェックしつつ、目打ちを使って穴の大きさをちょうどよくなるように開けていけば確実に仕上がります。